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兼題句会の進め方

句会と云うのはどういう風に行われるのでしょう。

今回は「」という形の句会を紹介してみましょう。

まず、予め題が発表されています。前回の句会か、或いは前々回の句会の時には既に題が決められており、参加者はそれに基づいて句を作ります。

句会と云うのは概ね月に一度開かれます。

ですから次の一カ月の間にその与えられた兼題で俳句を考えるわけです。

例えば「松蝉」という兼題が与えられるとします。

誰もがこの題で作ります。

そこで

松蝉や声のけだるさ昼の酒

と云う句を作ったとします。

通常は「何句投句」と決まっていますから、もし5句投句だとすれば、同じ兼題で5句違う句を作るわけです。

句会場のどこかに投句場所が決められていますので、短冊に書いて其処に裏返しで提出します。

全員が投句し終わったら、幹事がその投句を参加者全員に配ります。

もし5句投句だとすると、ひとり当たり短冊が5枚配られます。

誰の書いた短冊が自分のところに配られるかはわかりません。

貰った短冊を今度は手許にあるB5くらいの大きさの紙に清書します。

これで筆跡が変わるので、最初にこの句を作ったのは誰かと云う事が全くわからなくなります。

そしてこの清書された用紙を廻覧し、各自が予め決められた数の秀作を選びます。

この時に自分で作った句を選んではいけません。

それぞれの選句が決まったら集められて、披講者が、誰それが選んだ句と云って発表します。自分の句が選ばれたら名乗りをあげます。

誰が選んだ句か公表されますから、自分の句を選ぶことはできません。

また筆跡を変えているので選ぶ側も誰の作かは名乗りを上げるまで判りません。

全く公平な選句です。

江戸時代はこれを点数表にして、最後に点数の上位者に米や酒が贈られたのです。

現代はその句会の主宰者が、それぞれの句を講評して終了です。